Devinを使ってみた



AI に関するツールとして、「Devin」が気になっていたので、今回はそれを使用してみた。
Devin とは
Devin1は、米国の Cognition 社が開発した完全自律型のソフトウェアエンジニアリング AIです。単なるコード生成ツールではなく、人間のエンジニアと同じように
- 要件を理解し、計画を立てる
- コードを書く
- テストを実行する
- バグを修正する
- GitHub でプルリクエストを作成する
- デプロイまで実行する
これらの作業を自律的に行うことができます。
従来のコーディングアシスタントとの違い
従来の Cursor や ChatGPT などのコーディングアシスタントは、開発者が書いているコードの補完や、質問に対するコード例の提供が主な機能でした。
一方、Devin は
- プロジェクト全体を理解し、エンドツーエンドで作業
- 自律的な判断でタスクを進行
- 開発環境を自分で構築・操作
- 外部リソース(Web 検索、API 呼び出し等)を活用
という点で大きく異なります。
実際の使い方
以下に、実際に Devin を使ってみた流れを紹介します。
アカウント作成
- Devin 公式ページ1 にアクセス

- 「Get Started」をクリック
- メールアドレスを入力してアカウントを作成

- 支払い情報を登録(本記事公開時点では無料プランはありません。利用するには最低でも 20 ドル分かかる Core Plan の購入が必要になります)

- 自分の Github 等のアカウントと連携する

基本的な使い方
簡単なタスクから始める
最初は以下のような簡単なタスクから始めましょう。
Devin には自然言語で指示を出します。
githubに新しいレポジトリを作り、そこにgolangを利用したToDoリストアプリを作成してください。
機能・特徴としては以下でお願いします。
- タスクの追加・削除・完了機能
- シンプルなWebインターフェース

すると以下のように、Devin が一からプロジェクトを作り、コード類を作成してくれます。

最終的に出来上がりました。
また上記のように、Devin は作業中の進捗を逐一報告してくれます。
- 現在の作業内容
- 完了したステップ
- 次に実行予定のタスク
- 発生した問題と解決策
などを表示してくれます。
(しかし、どうやら github にレポジトリを作成できる権限はないようで、コード類は手動で上げてくれと出ました・・)
そちらをあげて確認したところ、見事以下のような ToDo アプリが出来上がりました。

より高度な使い方
他の利用法として以下のようなものがあります。
既存プロジェクトの改修
自分の Github 上にあるレポジトリに対しての改修をさせることができます。
このリポジトリにテストコードを追加してください。
- カバレッジ80%以上を目指す
- CI/CDパイプラインも設定してください
実際に試したところ、以下のように対応してくれました。


バグ修正の依頼
また Issue が上がっている場合は、同様にその修正を依頼することもできます。
このプロジェクトで発生している以下の問題を修正してください。
- Issue #123: ログイン機能が正常に動作しない
- Issue #124: レスポンシブデザインが崩れる
- 修正後にプルリクエストを作成してください
使用時のポイント・注意点
Devin を利用する際は、以下に留意した方が良いと感じています。
成功のコツ
- 明確な指示:曖昧な指示よりも、具体的な要件を伝える
- 段階的なアプローチ:大きなプロジェクトは小さなタスクに分割
- 進捗確認:定期的に進捗を確認し、必要に応じて軌道修正
- 品質チェック:完成したコードは必ず自分でも確認
注意点
- ACU の消費量:複雑なタスクほど多くの ACU を消費
- セキュリティ:重要な情報は共有しない
- 依存関係:外部 API キーなどは別途設定が必要
- 最終確認:本番環境への適用前に必ずテストを実施
まとめ
Devin 2.0 は、従来のコーディングアシスタントの概念を大きく超えた、革新的な AI 開発エージェントです。無料プランはなく、利用には最低 20 ドル かかるようになっていますが、それでも利用する価値はあると思います。
完全に人間のエンジニアを置き換えるものではありませんが、適切に活用することで
- 開発効率の大幅な向上
- 単純作業からの解放
- 新しい技術への学習支援
- プロジェクトの迅速な実現
といったメリットが期待できます。
AI 技術が急速に発展する現在、Devin のような先進的なツールを早めに体験し、その可能性を理解することは、エンジニアとしての競争力向上につながるでしょう。
まずは簡単なタスクから始めて、徐々に Devin の能力を活用してみてください。きっと新しい開発体験に驚くはずです。